アメリカ黒人奴隷の歴史と文学 進藤 鈴子
【講座要項】 世界史上最も早く民主主義国家を宣言したアメリカ合衆国には、実は、消すことのできない汚点がある。それは、白人の植民とほぼ同時に開始された黒人奴隷制度である。この制度は1863年リンカーン大統領により廃止を宣言されたが、事実上20世紀半ば、奴隷の子孫たちに公民権が認められるようになるまで続いた。黒人奴隷の生活を描いた作品としてはハリエット・ビーチャー・ストウ夫人の『アンクルトムの小屋』がつとに有名であるが、果たして実態はどのようなものであったのだろうか? 歴史資料と奴隷体験記、自由黒人の手記と小説を通じて当事者の証言を明らかにしたいと思う。また、今日の人種問題にどう対処すべきかということも考えてみたい。 |
日 時 | 回 数 | 内 容 | |
9月15日(金) | いずれも 13:20〜14:50 |
第1回 | 奴隷制度の確立:奴隷体験記と『アンクルトムの小屋』を中心に |
9月16日(土) | 第2回 | 奴隷解放令から公民権運動へ:自由黒人の小説とキング牧師の演説 |