8/3(日)、在学生と教職員の有志が集まり、尾張富士の石上げ祭に参加しました。
石上げ祭は、尾張三大奇祭の一つ。
尾張富士の山頂まで石を担ぎ上げ、奉納するという独特の神事です。
なんでもその昔、尾張富士で奉られている神様が、隣の山と比べたときに尾張富士の方が
背が低いということをたいそう嘆いていたのだとか。
夢の中でその声を聞いた信心深い住民が一念発起。
隣の山に負けないようにと、大きな石を山頂に積み上げたところ、 なんとこの住民の願いが
叶ったのだそうです。
この話を聞いたふもとの住民が、尾張富士に大石を奉納し始めたのが 石上げ祭のはじまり。
今年もたくさんの思いを乗せた石たちが、山頂まで担ぎ上げられていました。
本学からの参加者には新入生も多く、初参加の彼らにとっては、まさに未知のお祭り。
最初は余裕のある平坦な道からスタートするのですが……
間髪入れずに、とんでもない急斜面が目の前に立ちはだかります。
音を立てて心が折れそうな道のりを、ひたすら登り続けること1時間以上。
ついに山頂に到着したときには、周りはもう真っ暗。
参加者の誰もが、ポロシャツの色が変わってしまうくらい汗だくになっていました。
やぐらに括りつけられていた大石をそっと降ろし、神様に奉納します。
つらくない、と言えばうそになりますが、それ以上の達成感を感じることができる石上げ祭。
来年も、また大石を奉納するんだという思いを胸に、心地よい疲労を連れて山頂を後にしました。