2019年11月19日(火)
原史彦・金城学院大学非常勤講師を講師にお迎えして、
第9回犬山学サロン「小牧・長久手の戦いと内久保砦」を開催しました。
小牧・長久手の戦い(1584年)は、
羽柴秀吉と織田信雄・徳川家康の間で行われた全国規模の戦役であり、
その後に成立した豊臣政権において徳川家康が
重要な地位を占めるきっかけとなったことで知られています。
犬山から小牧にかけての地域はこの戦いの主戦場となり、
犬山城・小牧山城・楽田城の周辺には多くの砦が築かれました。
名古屋経済大学が位置する内久保山には内久保砦が築かれ、
秀吉配下の金森長近・蜂屋頼隆が兵三千で陣を敷いたと記録されていますが、
その詳細は明らかではありません。
今回のサロンで、原先生は小牧・長久手の戦いの背景や経過を説明された上で、
秀吉方の最前線にあった内久保砦・外久保砦・小松寺砦は個別の砦ではなく、
秀吉の本陣が置かれた楽田城と連携し前線として機能した一群の大きな砦だったのではないか、
と現地調査を踏まえての推論を紹介されました。
当日は約50名の聴講者が参加し、臨場感あふれる原先生の講演に聞き入りました。